ボツリヌス療法とは、タンパク質のボツリヌス菌という成分を用いた美容治療です。一般的には「ボトックス」と呼ばれる場合もありますが、ボトックスはアメリカのアラガン社が開発した製品名です。
ボツリヌス菌から毒素を取り除いて完全無害化した成分「ボツリヌストキシン」を注入すると、アセチルコリン分泌阻害という状態が起こり、一過性の筋肉麻痺を生じさせます。この働きは、以前から眼科・神経内科の領域で眼瞼・顔面けいれんの治療に使用されていました。
美容においては、ボツリヌス菌を注射すると筋を抑制するという作用が起こるため、(表情しわによって起こる)しわを目立たないようにできるという治療に使われています。肩こりの改善や、ふくらはぎの筋肉太りの解消にもつながります。
ちなみに、毒素は取り除かれているので人体への影響はほとんどありません。針を使う治療になりますので、麻酔をご希望の方は予めお申し付けください。